人口4,620人の長万部町は静かな海町で、かにめしが主役だった🍱

長万部町役場の写真

北海道の地図を眺めていると、つい道央や札幌あたりに目がいってしまうんだけれど、ある日ふと、下の方…そう、あの「噴火湾の手前あたり」に、ひっそりと文字が見えた。
長万部(おしゃまんべ)町という名前。
 

──名前、なんか妙に気になる。
北海道に住んでると、地名には強くなってくる。
ただでさえ「留萌」「歌志内」「増毛」「音威子府」みたいに、クセ強め仲間が盛りだくさん。
その中でも「おしゃまんべ」って、声に出したくなる名前ランキング、けっこう上位じゃないだろうか。
(※個人調べ👈)
 

そんなわけで、旭川市に住む、冬は車も心も滑りがちな男が、ちょっと気になって長万部町について調べてみた。
すると、人口に関する数字がまず目に飛び込んできた。
 

📌 2025年12月1日現在の人口:4,620人
 

少ない。
少ないけれど、北海道ではそこまで珍しくない規模とも言える。
ただ、データを遡ってみるとこう書かれていた。
 

平成27(2015年)の人口:5,944人
 

10年で1,300人以上減少している計算になる。
北海道はどこも人口減少に悩んでいるけれど、こうして数字で見てしまうと、ちょっと切ない。
まるで、高校時代の同級生グループLINEがだんだん誰も書き込まなくなったあの感じに似ている。
(既読だけが虚しく積み重なるあの空気…😇)
 

🌊 長万部町ってどこ?
 

場所は、北海道の南端寄り。
「函館方面に行く途中の休憩ポイント」みたいな位置づけで思い浮かぶ人も多いはず。
 

海!
温泉!
カニ!
(だいたいこの3語で町の魅力は表現できる🦀♨️)
 

さらに、地味にすごいのがJRの分岐点として重要な役割を持っていること。
函館本線と室蘭本線の分岐駅があるという鉄道ヲタ心をくすぐるポジション。
 

鉄道ファンの友人がよく語る。
「長万部は、線路が熱い!」と。
ぼくには線路を見てトキメく遺伝子は搭載されていないが、駅弁だけは好きで、長万部の「かにめし」がとにかくうまいことだけは声を大にして言いたい。
 

🦀 かにめしと町の相性の良さ
 

長万部と言えば「かにめし」。
北海道に住んでいると、何度も耳にする有名弁当。
旭川に住むぼくは、普段そこまで海産物に恵まれていない。内陸だから海の気配ゼロ。カニなんて、スーパーのチラシでしか遭遇しないことが多い。
だからこそ、長万部の「かにめし」には夢とロマンが凝縮されている気がする。
 

普段のぼくは、冷凍食品+卵焼き=男の弁当を自分に言い聞かせながら生きているが、長万部のかにめしを前にしたら、その卵焼きすら恥ずかしがってしまう。
「え、自分、ただのタンパク質なんで…」と言いながら弁当箱の隅に逃げ込む未来が見える。
 

♨️ 温泉も忘れてはいけない
 

長万部のもう一つの魅力、温泉。
「あぁ…北海道の温泉地ね」という軽い理解で終わってしまいそうだが、実際に行ってみると癒される。
湯船につかりながら海風を感じる時間は、たぶん都会を忘れたい人に刺さる。
 

旭川の冬は、体感マイナス15度とか普通にくる。
凍える手で車のドアを開け、雪を払い、道路に積もる圧雪と戦い続ける。
そんな生活から抜け出して、長万部の温泉でふにゃっととろけてしまうと、「人生、もっと柔らかくていいんじゃない?」と思えてくる。
 

🤔 人口減少とこれから
 

人口が4,620人。
減少傾向。
これだけ聞くと未来が心配になる。
 

だけど、観光資源はある。
鉄道の要衝としての役割もある。
そして、海と温泉とカニがある。
 

人口が減る=魅力がない、では決してない。
むしろ「静かに過ごせる贅沢な町」として価値が高まっていくかもしれない。
 

旭川にあるのは便利さと寒さ。
長万部にあるのは、海と癒しとカニ。
どっちも北海道、どっちも良い。
ただ、できるなら雪道の少ない方に住みたい。
(旭川民の心の叫び⚠️)
 

🌟 まとめ:長万部は“気づくと恋してるタイプ”
 

派手じゃないけれど、じわじわ惚れていく。
名前に惹かれ、海に癒され、温泉に溶かされ、かにめしで陥落する。
 

長万部町、人口4,620人の今を生きる海と温泉の町。
 

北海道を旅するなら、ただ通過する場所にしないでほしい。
ちょっと立ち寄って、温泉に浸かって、かにめしをほおばって、それからまたゆっくり旅を続ければいい。
 

たぶんそのとき、ぼくのように思うはずだ。
 

「あ、長万部っていいな。」
 

そして帰り道、きっとまたこう思う。
 

「もう少しゆっくりすればよかった…🦀♨️」

 

長万部町 町の人口