旭川に住んでいると、雨竜町はちょっと立ち寄れる距離にある町。
道の駅で休憩して、そのまま通り過ぎることが多いけれど、あるときふと疑問がわいた。
この町って、ずっと人口が減ってるって言われてるけど、本当に一度も「止まった」ことはなかったんだろうか?
ただの興味。でも調べてみると、思ってた以上にいろんなことが見えてきた。
なんでそんなことが気になったのか
旭川に住んでると、雨竜町は近いけど、いつも通りすぎてしまう町だった。
国道275号を南に走って、道の駅「田園の里うりゅう」でトイレ休憩して、ちょっとお土産見て、それでまた出発。そんな感じ。
でも最近、別の町の人口のことを調べていたら、急に雨竜町のことも気になってきた。
「この町って、ずっと減り続けてるのかな? 一度も止まったことってないのかな?」って。
もし本当に止まった年があれば、それってすごいことだし。
もしずっと減ってるなら、それはそれで、何か理由があるはず。
数字だけの話じゃなくて、町の空気を思い出しながら、調べてみたくなった。
そもそも「止まる」ってどういうこと?
ここでちょっと悩んだのが、「止まった」って何を基準にするか。
たとえば、前年と全く同じ人口だった年を「止まった」と言う?
それとも、減り幅が小さくて「減ってる感じがあまりしない」年も含めていい?
私は後者も入れて考えた。
実際の町の空気って、数字とはちょっとズレて感じるものだから。
町の変化は、ちょっとしたことでわかる
雨竜町って、派手な観光地じゃない分、小さな変化が目に入りやすい。
たとえば、道の駅の駐車場がいつもより早く埋まってる日がある。
辻井京雲ギャラリーの前で観光客っぽい人が立ち止まってる。
セイコーマートでお昼時にちょっとだけレジが混んでる。
いきいき館に送迎の車が続けて入ってくることもあるし、農村環境改善センターや公民館の掲示板に行事のチラシがたくさん貼ってある日もある。
そんな日常の光景を見ていると、「あれ、なんか今日はにぎやかかも?」って感じることがある。
その感覚って、もしかすると「人口が止まりかけてた時期」の雰囲気なのかもしれない。
数字を見てみたらどうだったか
さて、ちょっと昔の人口の推移を見てみた。
確かに、雨竜町の人口は全体的には下がり続けている。
でも、1980年から1985年の5年間だけは違った。
このときは、4147人から4105人へ。たった42人の減少。
1年あたり10人も減ってない。かなり静かな動き方だった。
そのあとはまた落ちていく。
1990年:3981人
1995年:3825人
2000年:3601人
2005年:3316人
2010年:3049人
2015年:2749人
直近でも、令和7年のデータを見たら
1月末:2036人
3月末:2022人
7月末:2001人
11月末:1990人
大きく落ちてはいないけど、やっぱりじわじわと減っている。
だから、「ぴったり止まった年」はなかった。
でも、「止まりかけた年」はあった。特に1980年代前半。
なんでそんな年があったのか、思いついたこと
昔の記録には理由なんて書いてないけど、自分なりに考えてみた。
ひとつは、たまたま出ていく人と、戻ってくる人が同じくらいだった年。
転出する家が少なかったり、地元に戻ってきた人がいたり。そういう偶然の重なり。
あとは、雨竜町のような小さな町では、ほんの数十人の動きでグラフが変わってしまうこと。
誰かが引っ越しをやめた。急な転勤がなくなった。
それだけで「止まったように見える」年になることもあると思う。
人が集まりやすい場所がある町
雨竜町の中心には、いくつかの“にぎわいの場所”が集まっている。
道の駅「田園の里うりゅう」は、観光客も地元の人も集まる場所。
中にある雨竜沼自然館やギャラリーもあって、ちゃんと見ると意外と情報が詰まってる。
生活の拠点も集中してる。
いきいき館、公民館、農村環境改善センターなど。ここに行けば、誰かとすれ違う。
こういう場所があると、町の規模以上に“にぎやか”に感じる日がある。
人の動きが一点に集まると、人口の減少が目立たなくなるのかもしれない。
数字じゃなくて、感覚で見たくなる町
町が静かになってくると、人が集まる場所はどんどん限られてくる。
そうなると、残った場所が前よりにぎわって見えるようになる。
たとえばセイコーマートで3人並んでるだけで、「お、混んでるな」と思ったり。
道の駅が休日に少し騒がしいだけで、「人戻ってきてる?」って期待したり。
だから、「止まったかどうか」を探すというより、「止まったように感じる瞬間」を集めたくなる。
自分の中で希望を探しているだけなのかもしれないけど、それでも確かめてみたくなる。
自分の足で確かめたいときのおすすめルート
もし雨竜町を歩いて、「どんな空気なんだろう」って確かめたくなったら、こんな順番で回るといい。
国道275号から町に入る
道の駅「田園の里うりゅう」に立ち寄って、車のナンバーを見る
雨竜沼自然館やギャラリーをのぞいてみる
いきいき館、公民館、農村環境改善センターの周りを歩く
最後にセイコーマートで軽く買い物。レジ前の会話に耳をすませる
たったこれだけで、その日の町の気配がなんとなくわかる気がする。
さいごに思ったこと
雨竜町の人口は、確かにずっと減ってきてる。
でも、その途中で「止まりかけた」時期も、たしかにあった。
数字で見ると小さな変化かもしれないけど、生活の中ではきっといろんなことが動いていた。
それを忘れたくないし、できれば自分の目で確かめてみたい。
旭川からそんなに遠くない。
少しだけ時間をかけて、ちゃんと立ち寄ってみたくなる町だと思った。
正直、最初はただの数字の話だと思ってた。
でも調べていくうちに、人口の増減って単なるデータじゃなくて、その町で暮らす人の動きや、空気感そのものなんだと感じた。
止まったように見える瞬間がある町は、静かだけど芯がある。
雨竜町は、通りすがりの町じゃない。立ち寄ったときの「ちょっとした賑わい」や「落ち着いた景色」が、ちゃんと記憶に残る。
また近いうちに、数字じゃない町の顔を見に行きたいと思った。